「んじゃ、ここに入るのは?」
「んーー。3yあたりかな?」
「当てずっぽうはやめろ」
「あう。バレたか」
お腹がいっぱいの時って、どうしてこんなに眠くなるんだろう。
一生懸命勉強を教えてくれてるアズマには悪いけど、あたしは微睡の世界へ片足を突っ込んでいた。
「ちっ。仕方ねぇな。風呂でも入って目ぇ覚ますか」
「お風呂?」
「勿論、一緒にだ」
ニヤりと犬歯を光らせるアズマ。
一瞬にして目が覚めるあたし。
「い、嫌よ。あたし後に入るからお先にどうぞ」
「今更恥ずかしがってどうすんだよ。どうせ昨日、お前の身体なんか全部見……」
「うわーーーーっ!入る!入りますからこれ以上恥ずかしいこと言わないでくださいお願いします」
こ、この典型的肉食系男子め……!
あたしは必要以上にバスタオルを身体にキツく纏わせてお風呂へと足を運んだ。
