『…綾。呼び出されたの、ほんと?』
「う、うん。」
『はー。ま、いいや。楽しく2人でやっくれや。俺は帰る。』
お兄ちゃんは校舎に向かって歩き出した
「お兄ちゃん!ありがとう!」
『学校で話しかけんなって言って来たのお前だろ?話しかけんな、ばーか』
と言って行ってしまった。
ずっと意地悪しかされてなかったから気づかなかったけど、お兄ちゃんって優しいんだな。
博也を面倒見る時のお兄ちゃんって、すごく大切そうに、可愛がってるなーって思ったことがあったんだけど、私のことも大切にしてくれてるんだな。
『なんて顔で見てんだよ。』
「え?」
『博音先輩がそんなに好きなのかよ!』
そう言って私を押して来た。
「きゃっ!」
地面に倒れた私。
「やめて!痛いよ!」
『なんで2人でいるんだよ!』
「だから!お兄ちゃんは助けてくれたんだよ!」
バシっ
痛い…
「どうして…?どうして叩くの?」
『お前は俺のものだって言っただろ。だからお前は男好きとか言われるんだよ』
「相手はお兄ちゃんだよ?お兄ちゃんでもダメなの?」
バシっ
また叩かれた。
ポロポロ
泣きたくないのに…
「うっ…やめて。」
『もう、男と話すな。いいな?』
必死に首を縦に振った。
もう叩かれたくなくて。
