出会いは偶然じゃなくて運命



先輩の後について歩いてきた場所は、体育館の裏。


うわー。

お決まりだよ…


「あの、私は何しましたか?」

あまりの緊張に変な日本語になってしまった。

『お前さ、博音の妹だか知らないけど、颯太に馴れ馴れしく接すんのやめてくんない?』

颯太先輩…?

えー。

なんで颯太先輩。

「別に馴れ馴れしくしてないです。」

『は?この前うちらといたのに、お前優先でどっか行っちゃったじゃん?そういう時は、先輩の相手してあげてくださいってお前が言うんだよ!』

そう言って私の頭をつかんできた!


「い、痛いです!やめて!」

『じゃあ、颯太に近づかないって誓え。』

そんな無茶な!
マンション一緒だからばったり会っちゃうことだってあるよー泣

『おい。』

そんなことを思ってたら後ろから怒った声が聞こえた。

『ひ、博音…』

『綾を離せよ。』

お兄ちゃん!

『っ!ちっ』

先輩は離してくれた。

『こっちに来い、綾。』

急いでお兄ちゃんの後ろに行く。

『こいつがお前に何したんだよ?』

『別にっ?教育してあげただけだよ?』

『教育?心配すんな、教育は俺がやってる。』

え、そういう問題⁉

『あ、いや。颯太と仲いいからさ…』

『俺が颯太とダチなんだから、接点くらいあるだろ。だいたいこいつには彼氏とやらがいるから心配いらねーよ。』

『あ、彼氏いたのー?なーんだー!じゃあいいや。ごめん、ごめん!』


なんなんだ、この先輩は!


さっさと帰って行ってしまった。


「お兄ちゃんっ『お前はなんでノコノコついていくんだよっ!』

鼻をつねってくるお兄ちゃん。

「や、やめてよ!だって先輩の呼び出し断れないじゃん!」

『断れよ。そんなもん。』

無茶言うな!

「それより、お兄ちゃんどうしてここがわかったの?」

『のんちゃんが血相変えて俺のクラスに来たんだよ。あとでお礼言っとけよ。』

のんちゃん…

『綾っ!』



匡!

「匡…」

『なにやってんの?』

へ?

『なんで2人でいるの?』

え、そこ?

「いや、これは…『俺の言ってることわかんねーの?』

『おい、お前。』

お兄ちゃん!

『なんですか。いくら妹といえ、こんなとこに2人ってまずくないですか?』

匡は何言ってるの?


「匡、違うの!」

『お前に聞いてねーよ。』

『3年の女子がこいつを呼び出したって聞いたから助けに来ただけ。お前、彼氏のくせにこいつ守れねーなら、彼氏やめろ。俺の妹ってわかって付き合ってんだろーな?兄貴と話してて嫉妬するようなやつがこいつに合うやつだとは思えない。』