なんなの!
なんなの、あの人っ!
ちょっと顔がいいからって人をバカにしすぎじゃない⁉
いくらお兄ちゃんの友達でも、黙ってられなかった!
「ただいまっ!」
バンっと玄関のドアを開けて入った。
『おかえり。どうしたの?何かあった?』
心配そうに聞いてくるお母さん。
「お母さん。私に二度と婚約者だとか言わないでね!」
『え、どうしたの?そう君と何かあった?』
「なんもないっ!」
そう言って自分の部屋に入りベットにダイビングして、枕をバンバン殴った。
あの人への怒りをぶつけたら疲れて寝てしまった。
だって。
あんな言い方しなくてもいいじゃん。
