出会いは偶然じゃなくて運命



散々、そう君そう君言われ、さすがに疲れた私は仕方なく


寝た。


寝るしか逃げる方法がなかった。


いきなり婚約者とか


私は自由に恋愛するんだからっ!


次の日、

起きてリビングに行くと


『うわー。なんだその顔。ブスが余計ブスになってるぞ?』


朝1番の突き刺さる言葉。

「うっさいなー。同じ顔してるよ、お兄ちゃんも!」

『俺とお前を一緒にするな。』

『はいはいはい。さっさと食べちゃってよ!あ、綾!そう君ママがねっ、今日会いに来るってー!』

げっ

「やめてって言ったでしょ!泣」

『そう君?誰だ?』
聞くな、お兄ちゃん!

『うーん?あなたの可愛い妹の婚約者っ♪ふふふっ』


『婚約者?誰がこんなブスをもらってくれんだよ?』

ちょ!ひどすぎるっ!

『あら。お兄ちゃんのお友達でしょ?そう君。』


『え?友達?…そう君。そう君。』


やめてやめてやめてー!!!

学校行けなくなるよー!泣


『山本颯太君よっ!』


『え⁉颯太っ⁉…ハハハハハ』

『何よ、お兄ちゃん。』

『あいつがこんな奴もらってくれるわけないじゃん。』

「失礼ねっ!こっちからも願い下げよっ!勝手に決めないで!」