先輩はお風呂に入りに行ってしまった。
『綾ちゃん。ちょっと待ってね、今お茶いれるから!』
「いや、そんな大丈夫です!家に来ただけでも迷惑なのに…」
『何言ってんの!おばさん、すっごく嬉しいのよ?事情は…あれだけど、綾ちゃんとお話しできるのが嬉しいわ!』
そう言ってキッチンに行ってしまったお母さん。
優しいお母さんだな…
ガチャ
『ママー?』
っ⁉
ミニ颯太先輩が…
『あら豪太(コウタ)、起きたの?』
「弟さんですか?」
『そうよ!豪太っていうの。3歳でーす』
か、可愛い!
博也並みに可愛い!
『お姉ちゃん、だーれー?』
「こんにちは。」
ニコッと笑いかけた。
『お姉ちゃんはね、ママの大切なお嬢さんで、綾ちゃんっていうのよー。豪太も今度遊んでもらいなさいね?』
『うんっ!』
「か、可愛いですねー!」
『あら?博也君も可愛いじゃなーい!』
お茶を持って来てくれた。
「すみません。博也より可愛いですよ!」
『ふふふ。よかったね、豪太?どう?お茶美味しい?』
「とっても美味しいです!すみません、気を使わせちゃって…」
『んもー!何言ってんのよ!水くさーい。いい?綾ちゃん。綾ちゃんは女の子だからね、自分のお母さんに話したくないこともあるってわかるの。おばさんだって綾ちゃんくらいの時を過ごしたことあるんだから。だからね、そういう時はおばさんを頼って?いいアドバイスなんてできないけど、話しを聞くくらいならできるわ。』
「…はい。」
ポロポロ
涙が止まらない。
お母さんの優しさが伝わる。
