急いでクラスを確認して教室に入ると
のんちゃんもそこにいた。

「のんちゃん、ひどいよ!置いてくなんてー!泣」

『博音くんに早く行きなって言われたらさっ照』

「のんちゃんがそんな子だったなんて知らなかったよー泣」

『うそだよー!ごめんってば!楽しそうに話してたし、お邪魔しちゃ悪いかなって!』

「いいよいいよ、わかってるよ。のんちゃんがバカ兄一途だってさ。」

『そんなこと言わないでよー!それよりさ、私たち同じクラスだよ⁉やったね!』

「…ほんとだ!ほんとだ!一緒だー!嬉しいー!」


のんちゃんは私の扱い方が上手だ。

『中学生になってもうるせーやつだな、お前は。』

と呆れたように言ってきたのは、

「げっ、裕翔(ユウト)とも同じクラスなのー?」

『そりゃ、こっちのセリフだ、ばか!』

松本裕翔。こいつも同じ小学校だった。
こんな言い合いしてるけど、私とのんちゃんと裕翔はいつも一緒にいる仲良しメンバーだ。