~慧side~
「おはようございます八神くん」
「ん、はよ」
昨日、こいつが俺の金髪姿を見てから一日しか経ってないが至って普通に接してくれている。
距離を置くこともなく、前まで通りに あくまで普通に。
凌が気に入るほどだから相当、良いんだろうけど未だに信じきってるわけじゃない。
何かあった時のために傷付かないように、ある程度の距離は保っているが
こいつ自身は何も悩みとか無いのか?
絢に言ったのはいじめの事だけらしいから…それだけじゃねーだろって思ってるのは俺だけじゃないはずだ。
こいつから家族の事を聞いたか?
…いや、聞いた事ねーな。
家の事とか全く言わないし誰も聞こうとしない。

