「あ、あの…!!」
そう言っても相手は既に人混みの中に消えてしまっていて。
学生証はあるんですが…この学生証に写ってるのは八神くん…ですよね?
どうして金髪の彼が?
んー…友達なんですかね。
それなら、早く届けないと!!
スーパーに行くのを後回しにしてから私は彼の後を追おうと思ったのですが…見当たらない。
金髪だから目立つと思ったんですが甘くないですね…。
「…すいません、この辺りに不良さんが溜まる場所ってありますか?」
「…は?いや、この辺って言うかそこの角を曲がった辺りに倉庫があるらしいから…そこに居るんじゃないかな?」
「有難う御座います」
通りすがりの人に頭を下げて教えてもらった場所へと急ぐ私。

