「後ろからついてきてるのが子猫たち。欲しいの居たら貰って」
夏希ちゃんはそう言いながらお盆をテーブルに置いて私たちの前に座りました。
絢ちゃんは子猫を見定めながら撫でたり抱っこしたり、と楽しそうに戯れていました。
私も寄ってきた茶色の色が目立つ子猫を抱き上げてみたり、頭を撫でたりしながら
いつの間にか自分の世界へと落ちてしまったのです。
チラリと夏希ちゃんを見ると、すごく微笑ましそうに笑ってくれました。
…喋りに来たと言ったら喋りに来たのですが最初は子猫ばっかりで
時間も忘れるほど、戯れていたようで。
気付けば5時半を回っていて私たちは やっとのことでガールズトークとやらを始めたのでした。

