奇跡を信じてみませんか?



放課後。

国語の先生に怒られながらも何とか掃除を手伝おうと、指定された体育館裏に来たのですが、誰も居ませんでした。

やはり私が来るのが遅かったから先に帰ってしまったのでしょうか…?

もしそうなら、明日にでもちゃんと謝らないといけませんね…。

「遅いよ花咲さん」

「す、すみません!!」

良かった。
ちゃんと皆、居てくれました。

「最近、八神くんと仲良いよね、ムカつく」

「えっと…あの…掃除は…?」

「掃除なんて口実に決まってんじゃん。

あんたが八神くんと仲良いからムカついてるだけだし?

自分は真面目ですアピールして、八神くん相手には体で媚売ったってわけね。」