奇跡を信じてみませんか?



このままだと国語のテストなんて赤点です…。

こう、国語と英語の授業は眠くなってしまうと言いますか…はい。

「花咲さーん」

「はい?」

「今日の放課後さー、ちょっと良い?」

「…はぁ…?」

「うちらの掃除手伝ってほしいんだ」

「喜んで!!」

私には気付きませんでした。

彼女たちの目的が、最初から掃除なんかじゃなかったことに。

彼女たちの怒りと妬みが私に向けられていることに。

馬鹿な私が、気付くはずもありませんでした。


今は、国語のノートの事で頭がいっぱいで、単純な罠に引っ掛かってしまっただけなんです。