「哀はお弁当?」
「はい。毎日お弁当です」
「良いなぁ。私にも一口玉子焼きちょーだい!!」
「あ、え、はい!!」
…この女子特有のオーラは何だ。
俺らが居座りにくいんだけど。
「ん、美味しい!!」
「まじで?俺ももーらお」
てめぇまでもかよ。
俺の立場考えろし。
「ほんとだ、美味い。慧も食えよ」
「別に良い」
「連れない奴だなー」
そう言い残して蓮と絢は黙々と人の弁当を食べたり喋ったりしていた。
俺はあんまり会話に入ってなくて、缶コーヒー片手にボーッとしてるだけだった。
時々、花咲と目が合ったのはなぜだろう?

