と、言ってしまいました。
この言葉にはクラスの全員が驚いたような顔をしていました。
「確かにそーだよなー」
私の意見に賛成するかのように誰かが肯定の言葉を発したのは、すぐでした。
「…さ、佐々木くん…?」
「よぉー。俺の名前知ってるんだ?」
少し妖しく笑う佐々木くんに私は しどろもどろになるしかなくって…。
「ふは、ヒヨコみたいだね、君」
次には、あの妖しい笑みじゃなくて、爽やかな笑顔を振り撒いてくれました。
「あんたらが慧の悪口言うなら俺も許さないよ?
こいつの事を侮辱するなら俺を侮辱したと認める」
…佐々木くんは、とても権力があるように思えました。

