奇跡を信じてみませんか?






「私も、八神くんが…好きでっ…!!」



言い終わらないうちに八神くんは私の唇を塞ぎました。

触れるだけのキスをして、私を強く抱き締めてくれました。

「…やべ、嬉しい」

嬉しいのは、八神くんだけじゃ無いんですよ?

「私もです…」

「また泣く…アホ」

だって、嬉しくて…涙が止まらないんです…。
八年待っていて良かったです。


「「「「「「おめでとう」」」」」」



奥から、そんな声が聞こえてきたのは間も無くでした。

聞き覚えのある、声で

『皆』が 揃うのは八年振りで。