電車に揺られながら時計を見ると時刻は11時50分を過ぎたぐらいでした。
いや、もう、絶対間に合いませんよね。
連絡を入れるべきか入れないべきか…悩みどころろ、なんです。
ギリギリまで待ってみましょうかね。
目的地の駅まで着き、私は切符を渡して走って遊園地の入り口まで行きました。
来る途中で転けかけかけたのは誰にも言わないでおきます。
遊園地の入りに着いたと同時に私の腕に着いていたミサンガが千切れ、地面に落ちてしまったのです。
このタイミングで落ちるんですか…?
そんな、…私に諦めろと言っているのですか?
半泣き状態で地面に両膝をつけて落ちたミサンガを手に取りました。

