奇跡を信じてみませんか?



また、懐かしい声が降ってきました。
このベンチは旧友を引き寄せる力でもあるんてますか。

「立花くん…お久しぶりです」

「久しぶりやなぁ~」

彼もまた、橙髪から茶髪へと変わっていました。
さすがに篠束くんみたいに黒髪では無いんですね。

「どうしたんですか?」

「休憩中やから通っただけや」

「なるほどです」

立花くんたは余り喋った記憶がありません。
八神くん関係で少しと…後は何でしたっけ?

八神くん以外の話題で話したことが無い…気がしてきました。

「せやせや、忘れんうちに言うといたるわ」

「はい?」

「12時集合やさけ」

…この人も自身の用事を口癖のように言うんですね。
確かに口にしておけば忘れる心配も無いですから。

「あ、時間や。ほんなら行くわ」

「え、あ、はい…」

何事もなかったかのように去っていく立花くんに私は一人で首を傾げる事しか出来ませんでした。