奇跡を信じてみませんか?



「よし、準備できたかー?撮るぞ?3、2、1」

カウントダウンをして、佐々木くんは走って絢ちゃんの隣へと屈みました。

少しして、パシャッと言うシャッター音が聞こえました。

「どれどれ~?」

楽しそうに写真を見る絢ちゃんと夏希ちゃん。
男子軍は然程気にしていない様子でした。

「哀、ちゃんと笑ってる!!」

「ホントだ笑ってる」

…何気に酷い事を言ってますよね、二人とも。
さすがに写真では笑いますよ。

「んじゃあ、写真も撮ったし…解散…するか」


先程とは裏腹に気まずい空気が流れましたが私は言いました。

「そういえば―…」