「んなら、明日の卒業式に向けて今日は帰るか」
「荷物も多いし」と付け足して佐々木くんは笑って言いました。
それには皆、賛成して今日は解散と言う形になりました。
卒業式は明日。
…早い三年間でした。
この三年間色んな事がありましたね。
思い出すだけで泣けてきます。
この教室とも明日でお別れなんですよね…。
「なーにしてんの哀!!帰るよ!!」
泣き止んだ絢ちゃんが私に向かって微笑んで手を差し出してくれました。
「…はい!!」
その手を掴み、私はこの教室を後にしました。
また明日、この教室で。
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