奇跡を信じてみませんか?



次の日の朝。
いつもと同じように起き、いつもと同じように学校に行きました。

教室に着いてから絢ちゃん達と話していて、チャイムが鳴りましたが今日も八神くんは遅刻みたいです。

「お早う。今日は皆にお知らせがあるから座りなさい」

先生が入ってきたと思ったら深刻そうな顔をしてそう言いました。

お知らせ、…ですか。
学校内で何かあったのでしょうか?

チラリと佐々木くんを見ると、彼もまた深刻そうな顔をして俯きました。

「八神が――…」










先生の話を聞いて私は走り出しました。
教室を飛び出るとき、先生か誰かに止められたような気がしましたが

私は、それどころじゃないんです。

空港に、急がないと…間に合わないんです!!

どうしてですか、昨日まで…楽しく遊んだじゃないですか!!

その時に浮かぶ言葉の数々。