八神くんが私の頬に触れる指が
八神くんの口から漏れる吐息が
何もかもが全て熱くて、おかしくなりそうです。
長いキスで私は酸欠になりそうだったので少しだけ口を開けたのですが、それが間違いだったようです。
待ってましたと言わんばかりに八神くんの舌が私の口内に忍び込んできて。
熱のせいもあってか、余計クラクラして。
離れたと思って ぼんやり八神くんを見つめると悪戯っぽく笑って
水を口に含んでまた、同じようにキスをされて。
「…っふ…」
勿論その水は八神くんが飲むために含んだのではなく、私に飲ませるためだけで。
所謂『口移し』なんですよ。
水をが口内に入ってきたら飲まなきゃいけないじゃないですか。

