奇跡を信じてみませんか?



また、あの夢を見ました。

首を絞められる夢を。
それだけじゃなく、いじめられていた時の夢も見ました。

懐かしくて、それでもやっぱり怖くて…何度か悪夢を見ては目が覚め…その繰り返しでした。

「哀?聞いてるのか?」

「あ…すみ゙ません゙…」

そして今に至ります。
その悪夢の最中にまた電話が掛かってきまして…知らない番号だったのですが

出てみると八神くんで、ビックリして無言になったり話を聞いてなかったり、と。

用事と言ってしまった以上、それで突き通さないと…。

「声枯れてる。風邪?」

「カラオ゙ケに…」

「学校休んでまで?」

す、鋭いですね…さすが八神くんです。

ですが私も諦めませんよ。

「ばい…寝過ごしてしまって…そのまま゙…」

「そうか。哀って家どの辺だっけ」

全く関係無い話になりましたよね!?
やはり私は凄いかもしれません。

あの八神くんを騙せたんですからね。

「家は…学校の近ぐの…十字路を右に行っでから…ずっと真っ直ぐです…後は表札を゙…」

「そう。分かった。じゃあ、のど飴 でも食べてその声治してみたら?」

「ばい…」

不思議な会話でした。
いや、もう、八神くんが実は見てるんじゃないかと思うほどの。