奇跡を信じてみませんか?



「…っ、は…ぁ…!!」

なんだ…夢、だったんですか…。

最悪な夢でしたね。
飛び起きた私の額や体には汗がびっしょり流れていました。

ピロロロロ―…

また、電話ですか…。

「…はい…」

「うち。大丈夫か?今学校終わった。八神とか担任には用事っつー事で休んでるからさ」

「大丈夫ですよ…ずみません゙、有難うござい゙ます…」

「まだ枯れてんな…。じゃあ、安静にな」

夏希ちゃんは用件だけを言って直ぐに電話を切りました。
気を遣わせてしまいましたね…。

用事…そんな嘘を付いてまで…私が心配させたくないと言うのを察してくれたんですよね。

ほんと、絢ちゃんと夏希ちゃんにも迷惑掛けっぱなしで心配も掛けさせて…。

私が望んで無いことまで…。
早く風邪を治さないと…ですね。