奇跡を信じてみませんか?



ピロロロ―…

朝っぱらから電話なんて…誰ですか…。

「…ん…ばぃ…?」

寝惚けながらもとりあえず電話に出た私。

「ちょ、哀?声ガラガラじゃん!!もしかして昨日の雨…?大丈夫?学校―…」

電話の主は絢ちゃんでした。
…が『学校』と言う単語を聞いて慌てて飛び起き、時計を見ると10時半過ぎを示していました。

…寝過ごしてしまうなんて…。

「今がら…向かい゙ます…」

「いやいや、来なくて良いから!!哀は休みなさい!!」

「でも…八神くん゙…達に、何て言え゙ば…」

「それは私と夏希に任せて!!良い?絶対安静だからね!?ご飯食べて薬のんで寝て!!」

「はい゙…」

ツーツー…

ほとんど一方的に絢ちゃんが言って一方的に切られました…。

ご飯食べて薬飲んで寝て…ですか。
食欲が無い上に薬は大嫌いなんですが。

…このまま寝ても問題ありませんね。

八神くん達に風邪を引いて休んでる、なんてバレたら心配して

皆でお見舞いに…なんて事になったら不味すぎます。

マスクは一応ありますが…風邪を移してしまっては いけないので。

誰も来ない事を祈ります。