奇跡を信じてみませんか?



その日は そのまま解散となり私達三人は喋りながら帰宅しました。

途中までの道のりを三人で楽しくワイワイと。
まあ、話題なんて有りませんから…無言になったり

話したとして八神くん達の事だったり恋愛話だったり、と。

「じゃ、また明日ね!!」

「うちも、ここだし。またなー」

「はい、また明日」

ちょうどいつもの十字路に差し掛かった頃に私達はそれぞれ言い出します。

絢ちゃんは真っ直ぐ、夏希ちゃんは左で私が右へ。

ここから先は自分一人になってしまって…たまに考え込みながら帰宅します。

今回のように。

ポツリ―…ポツリ―…

…まさか。
嘘ですよね?


ザアアアアァァッ――…

天気予報では今日雨なんて降るはず無かったはず…。

私は急な大雨に驚き、家まで走って帰りました。
雨宿りした方が良かったと後悔したのは家に着いたときでしたが。

家に帰ってから絢ちゃんと夏希ちゃんにメールを入れると絢ちゃんは折り畳み傘を持っていたらしく

濡れずには済んだみたいで、夏希ちゃんは たまたま通りかかった大岐くんの傘に入れてもらったそうです。