奇跡を信じてみませんか?



「いつもの絢ちゃんに戻って良かったです」

「本当だよな」

「夏希ちゃんも、楽しそうですね」

「当たり前だろ?今が一番楽しいかな」

それは私も同じです。
今までの中で一番楽しい時間です。

「夏希、今日の放課後遊びに行こう?」

「ん、良いよ」

「…愛されてますね」

「うっせ、このやろ」

笑いながら夏希ちゃんは私の頭をわしゃわしゃして、照れながら「さんきゅ」なんて言ってくれました。

夏希ちゃんは見た目によらず照れ屋さんなのですね。
そこも可愛いと私は思います。

「そう言えば篠束くんは前よりも髪が暗くなりましたね」

「気付いた?少し色を押さえた」