奇跡を信じてみませんか?



「お金の事と、私の事…かな?」

「差し支え無ければ聞かせてもらっても構いませんか…?」

「…うん、あのね…」


言いにくそうにしていた絢ちゃんでしたが俯きながらも

今日、私に話すまでの事を教えてくれました。












・・・・・

「いい加減にしろ!!お前はいつもいつも遊んでばっかり…少しは俺の身にもなれ!!」

「遊んでるのは確かよ?だけど、やる事はやってるわ。洗濯も掃除もご飯も作ってるじゃない」

「そうじゃない!!…帰りが遅いじゃないか。絢も一人でご飯を食べているんだろう?」

「…う、うん…」

「あなた?絢はもう高校二年生になるのよ?夜ご飯ぐらい一人でも食べれるわ」

「違うだろう!?一人で食べても美味しくないと言っているんだ」

「…うるさいわね。やる事をやっているんだから良いじゃない!!私は家から出る事も許されないの!?」