奇跡を信じてみませんか?



「哀、見て見て!!今日は私のお手製玉子焼き~!!」

いつもみたいに自分のお弁当を私に見せに来る絢ちゃん。

でも、その表情は嬉しそうでも楽しそうでもなくて ただ、何かを忘れようとしてる…そんな悲しそうな表情でした。

その元気は空元気ですよ、絢ちゃん。

何かあったなら私たちが居るじゃないですか。
私が去年…話したときにも言ってくれたじゃないですか。

私たちが居るよ、って。

私たちに頼っても良いんだよ、って。

皆、言ってくれたじゃないですか。
それなのに絢ちゃんが遠慮してどうするんです?

そんなの、私は許しませんよ。