「絢ちゃ…」
「絢。俺と慧は購買寄ってから屋上行くから先に三人で行ってこい」
「あ。うちは彼氏の所寄ってから行くから」
「皆も~?じゃあ、哀行こ?」
「は、はい」
絢ちゃんは項垂れながらも渋々私と二人で先に屋上へ行くことになりました。
「…あいつの事、頼んだ」
佐々木くんの横を通るときに、そう聞こえたのは私の勘違いですか?
…振り返ると佐々木くんが頷いていて。
もしかして、私のために絢ちゃんと二人っきりにさせたんですか?
もし、そうだとしたら…感謝感謝、です。
私のしようとした事がバレてたなんて意外でしたけど。
これで絢ちゃんの悩みも解決できます。

