「やっとお昼だあ~!!」
授業が終わる3分前に叫んだのは紛れもなく絢ちゃんでした。
「篠原、まだ終わってないぞ」
「3分なんてあっという間!!お昼っ!!お昼っ!!」
「お昼が楽しみなのは分かったから落ち着け」
「先生に分かられて堪るもんですか!!」
「…佐々木、頼んだ」
「んあー、はいよ」
…いつもの会話なはずなのに、今日の絢ちゃんは本当にお昼が楽しみなのか声が弾んでるのが分かります。
それにしても、いつもは「もう昼だね~」みたいなノリの彼女が…なぜ こんなにもテンションが高いのですか。
先生すら呆れて佐々木くんに任せちゃいましたよ。
向かうところ敵無し!!みたいな態度の絢ちゃんが怖くて私は敢えて勉強しているフリをする事に決めました。
それは夏希ちゃんも八神くんも同じみたいですね。

