「別に謝らなくてもいーって」
「せやな。見た目が派手なんは強ち間違っとらんし」
金髪さんと橙髪さんも、案外あっさりと許してくれました。
…中身は優しい人達で良かったです。
きっと夏希ちゃんは今まで派手な人としか話したことなかったんでしょうね。
男友達が多そうで、守ってもらえるなら安心します。
いざというとき、秋斗さんなら絶対に逃げたりしません。
そんな気がするんです。
「有難うございます。じゃあ私はこの辺で」
「またね、哀ちゃん」
一段落着いたので夏希ちゃんの所へ戻ったのですが八神くんに怒られました。
「お前、危機感持て」と。
すっごく不機嫌になっていて、夏希ちゃんに理由を聞いても「無自覚は恐ろしい」なんて言って はぐらかされてばっかりです。
私、何かしてしまったんでしょうか?
危機感持てと言われても…別に大丈夫ですけどね。

