奇跡を信じてみませんか?



「秋斗さん…ですよね?どんな人なんですか?」

「あれ」

夏希ちゃんが指を差したのは廊下。
私たちのクラスの前の廊下で楽しそうに話してる男子たち。

…全員がチャラい…チャラすぎませんか!?
顔は そこそこ良い方かも知れませんが随分とチャラい人たちですね。

金髪やら茶髪やら橙髪やら…やりたい放題って感じがします。

本当に夏希ちゃんを幸せにしてくれるんでしょうか…?

それよりも、本当に夏希ちゃんを好きなんでしょうか?

遊び、だったとした どうなるか分かりませんよ?
友達を守るためなら手段は選びませんから。

「どの方ですか?」

「茶髪だな」

茶髪の方なら、安心できますね、まだ。
周りの友達に冷やかされてるようにも見えますが。