奇跡を信じてみませんか?


「蓮!!タイミング悪すぎ!!後で慧に蹴り飛ばされてきて」

絢も俺と似たような事言ってるし。
やっぱ幼馴染みだと分かるもんなんだな。

「はあ!?え、何、何かごめん?」

「いや、あの~…」

「…哀、言って」

俺はとりあえず哀にそう言って話を続けさせようとした。

が、またまた空気を読まない奴が言った。

「慧、お前いつから花咲ちゃんの事 哀 って…」

「哀 気にしなくて良いから続けてね?」

絢と俺が居れば蓮は多分敵わないだろう。

「で、何 哀」

「…今日の放課後、空いてますか?」



遠慮がちに聞いてくるのにはわけがあったんだろう。
この様子を見る限りじゃ夏希は放課後残る。

俺も今日は特に用事は無い。
多分この二人も問題ないだろうな。

絢は嬉しそうな顔してるし蓮は納得したような顔してる。

「俺ら三人は大丈夫だよー」