ある朝。
「瑞樹。起きなさい!」
と言って妹の、瑞樹を起す。いつもの日課で、もう慣れてしまった。
私は、高校2年であるが、瑞樹は1年。
学校では人気者の瑞樹であるが、それに対して姉である私は地味な子として有名になってしまった。
ただ、普通の高校生活を目指していただけなのに。
「おはよー」
「おはよう。ご飯出来ているから、食べていってね。後、テーブルの上にお弁当もあるから忘れないようにね。」
「わかったー」
と言って先に、学校の行く準備をする。
その時、
「瑞姉ー。髪縛ってもらってもいい?」
と言ってきた。
「いいよ。」
と返事を返し、くしとゴムを持つ。
「どんな髪型にするの?」
「うーん。編み込みしてもらってもいい?」
「わかったよ。」
嬉しそうな顔をしながら、鏡の前に座る。
その時、ふと思ってしまう。
なぜ、兄妹なのにこんなに顔が似ていないんだろうか。
「出来たよ。」
「ありがとうー! いつも、みんなに可愛いって言われいるんだ、髪型。 瑞姉ーのおかげだね!」