君が消えてしまったあと、僕は取り残されてしまった。


だから、僕は最初、僕の中に居るものがわからなかった。


だけど、富岡の事務所に行った時、僕は感じた。


君の存在を。


リアルに、手に取るようにわかった。


君が僕の中に、僕の細胞の中に居る。


でも、僕には、わからないこともたくさんある。


君が、富岡の愛人だって事はわかった。


そうなることに選択の余地がなかったこともわかった。


君が消えた理由もこれではっきりした。


でも、どうして君は僕と寝たりしたんだ?」