それは、僕と富岡しか知らない金額が書き込まれていました。


「サキ。


君は、あの時、僕があの下らないプランを持って行った時、あの事務所に居たのかい?」


サキは、少し困ったような顔をして下を向きました。

そして一呼吸置いて、話し始めました。