水曜日の夜、僕は富岡の待つ事務所に向かいました。


そこは見学をしたケアハウスから車で三十分程離れた自社ビルで、夜景の奇麗な場所に建っていました。


玄関のドアをノックするとサキが僕を迎入れました。


ぼんやりとした違和感が僕を包みました。