クライアントの承認がもらえれば実施設計に移り、まとまった金が入ります。


少なくとも今回は基本設計の承認時に、設計料の三十パーセントを現金で、というのが条件でした。


実施設計というのは、建物を実際に作るための詳細な図面を作成することを指します。


ここまで来ると意匠、構造、電気、設備と四者に別れて作業をします。


膨大で緻密な作業になります。


もう後戻りは出来ません。




その実施設計にこぎつける為にも、クライアントの承認は欠かせませんでした。