ケアマネージャの導線と患者の導線を僕らは丹念に分け、アシスタントがCADで作図し、図面を打ち出しては赤で訂正し、またそれを図面化して検討する。


その繰り返しでした。


サキよりも四歳下のアシスタントは、次第に夕方からの打合を見送るようになりました。


彼女としては、仕事よりも年下の彼とのデートの方が大事だったのです。


しかし、そのことで僕は彼女を責めることは出来ませんでした。


若いうちにしか出来ない種類の恋というのが、確かに存在するからです。