彼女と仲良くなる事は、それ程難しい事ではありませんでした。


彼女はケアハウスの実務的な事を取り仕切っていて、その後の設計の窓口が彼女だったからです。


五十過ぎのクライアントは富岡といい、富岡からサキちゃんと呼ばれていた彼女は、二十八歳という年齢よりも幾分若く見えました。