HIVに捕らわれて

サキが感染の告知を受けたのは、僕らが再会したその日でした。


僕は、サキに会ってすぐにその事を告げられました。


動揺がありました。


ものすごく混乱したのかもしれません。


でも僕には、何の迷いもありませんでした。


サキと生きる人生以外に何も考えられなかったのです。