きっと、何百人に同じ事を言ってきているのでしょう。


うけようと、うけまいと。


僕は部屋を出て時計を見ました。


五分経過していました。


五分。


僕の大きなつかえが一気に取れました。


待合室の陰気だった風景でさえ明るくさわやかに見えました。