私の方に伸びてきた晴の手は優しく私の髪に触れた。 いきなりだったので、何事かと身構えてしまったのだけど… 「寝癖…ついてるよ」 そういいながら、少しおもしろそうに笑う晴。 「う、嘘っ....」 「本当。ここ。」 あ、本当だ.... なんで気づかなかったんだろ…。 私は、持っていたブラシで寝癖を直す。