その声にばちっと目を開けた私。 視界に映るのは、 私が恋した彼のドアップで。 さらさらの前髪があたってしまいそうな距離に思考が停止してしまう。 「あのさ.......」 彼はこの距離を変えないまま、 ゆっくりと口を開いた。 「............... ......もう夕方なんだけど?」