早く..... 早く..... 早く彼に会いたいっ....! はやる気持ちを抑えきれず、彼のいる場所へ小走りで向かう。 やっとの思いで丘の前まできた私は、彼がすやすやと眠っていることに気づいた。 起こさないようにゆっくりと彼に近づく。 .....やっぱり.....綺麗な顔してるなぁ.... 目を瞑る彼の顔は、そこらへんの女の人より何倍も綺麗で、でも男らしさを感じる。 ぼーっと見つめているとき、ふと目に入った薄い形のいい唇。 あの出来事が蘇り、顔が真っ赤になるのが分かる。