神様は私のことが嫌いなのでしょうか。 私の足元に転がる小さな石を睨みつけながら、転んだときに擦りむいた膝を触る。 「痛っ」 触った瞬間、ピリピリと痛む。 よく見れば血が滲んでいた。 痛む膝をかばいながら、また足を進めて、やっとのことでひまわり畑の中心、彼の特等席に着いた。 そこには、 誰の姿もなかった。 一気に気持ちが沈む。 「なんで....いないのよ.....」 ポツリとこぼれた私の声は、ひまわり畑に虚しく消えた。