せっかく泣きやんだ目に涙が溜まっていく。
「は!?
ここに来れたんだから同じ道引き返すだけだろ?」
そうだけどさ.....
「あの草むらの中での道なんて覚えてるわけ無いじゃん.....ここに来れたのだって、うさぎが......」
「ひまわりあの草むらの中通ってきたわけ!?」
驚きながら聞いてくる彼に、こくん、と頷くと、
「あんなとこ通ってこれるやつなんていないぞ?
動物でさえ通んないって.....」
「.........」
.......ん?
「......私.....あの草むらの中でうさぎについてきたんだよ?」

