私が泣いてる間、彼は優しく頭を撫でてくれていた。
ようやく泣きやんでゆっくりと体を起こす。
そして周りを見渡す。
「うわぁ......なにここ.....」
さっきまで目の高さまであったひまわりたちは足元にあって、
自分たちのいる場所だけ芝生で小さな丘のようになっている。
「俺の特等席。
このひまわり畑のど真ん中なんだけど、ここだけ芝生で座れるし、360度ひまわりを見渡せるんだ。」
「へぇ、そうなんだ」
「向日葵ってこの町の人じゃないよな?」
「今日、おじいちゃんとおばあちゃんの家に来たの」
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