「.....ほら、上向けた」 この人は何にも分かってない。 私が言いたいことはこういうことじゃない。 違う..... 違う..... 違うのに..... 視界に広がる青い、果てしなく続く空と 隣で微笑む彼の言葉に、涙が出てくる。 「今はまだ上向いて歩けなくてもさ、いつかきっと歩けるようになるから。 そんなにがんばんなくていいんじゃない?」