そう叫んだ瞬間
────ドサッ
「うわっ」
背中に走った痛みと衝撃に目を瞑る
「もう!なにす────」
「綺麗だよ」
なにすんのよ!そう怒鳴ろうとした私を遮って彼は言う。
私と同じように寝転びながら
優しく、柔らかく微笑みながら
“綺麗だよ”
と、確かに彼はそう言った。
「お前は花に負けないくらい綺麗だと思う。
まあ、どちらかというと可愛い美人ってほうが合ってるけどさ。
俺はそう思ったよ?」
真剣な眼差しに、顔が火照っていくのが分かる。
「それにさ、前、向いてごらん?」
言われた通りに前を向く。

